東大寺 南大門

東大寺 南大門

chi-ko
国宝。現在の南大門は平安時代の応和2年(962年)8月に台風で倒壊後、鎌倉時代の正治元年(1199 年)に重源上人が復興したもの。大仏殿と同じく「大仏様」を採用した建築として著名である。「大仏様」の特色は、貫と呼ばれる、柱を貫通する水平材を多用して構造を堅固にしていること、天井を張らずに構造材をそのまま見せて装飾としていることなどが挙げられる。入母屋造、五間三戸二重門で腰屋根構造となっている。また屋根裏まで達する大円柱18本は21mにも及び門の高さは基壇上25.46mもある我が国最大級の山門である。法隆寺南大門、東照宮陽明門とともに日本三大門の一つに数えられる。門内左右には金剛力士像(国宝)と石造獅子1対(重文)を安置する。金剛力士像は高さ8.4メートルの巨大な木像で、左に阿形(あぎょう、口を開いた像)を安置する。これは一般的な仁王像の安置方法とは左右逆である。制作は運慶、快慶、定覚、湛慶(運慶の子)が小仏師多数を率いておよそ2か月で造立したものである。
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